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2018年3月14日(水)届かない郵便

名古屋でテナントを借りている管理事務所から着信。
珍しことである。
「もしもし?」
私が返事をすると、事務員の女性は息巻くように話し出した。
「お宅さんへ送った封筒がね、ぐちゃぐちゃに折られて、
白い別の封筒へ押し込んであって、切手もはらず、”迷惑しとんじゃ!”って
殴り書きがしてあって、こちらへ戻ってきてるんです。」

ただ事じゃないというように話す女性に私は、圧倒される。
家政婦は見たの家政婦をイメージしてしまう。

「おたくさん、引っ越しされた後は、郵便局に転送サービスをされているっておっしゃってましたよね?」
「もしサービス中やのに、転送されずに前の住所に届いているとすれば、これ問題ですよね?」
「郵便局に私、確認したんです。そしたら本人さんでないと、サービスの状況を教えられないって。」
「今すぐ確認したほうが良いですよ。なんか、私、すっごく嫌な予感がして。」

私はすぐに郵便局に確認するよう答えて電話を切った。

姫路南郵便局に確認すると、転送サービスは継続中であるという回答。
しかし、今回郵送された先の住所が問題だった。
管理事務所の女性は、私の本籍に郵便を送っていたので、それを受け取ったのは、主人の両親だった。
親権を盗まれていまだ戻らず離婚もできず、戸籍は抜くことができない。
別居後も重要な私と太朗宛の郵便物が、悪魔の両親に届いたことがあるかもしれない。
思考が止まり、背筋が凍る。
こうして何度凍る思いをしたことだろう。

主人の両親は、養子縁組受理通知さえ私に渡さず、破棄した。
もちろん、私に秘密裡で出した届けだから、通知を渡すわけもないのだが。

彼らは、私や誰かの所有物をいとも簡単に破棄する。
権利や所有権を奪うのはたやすいことなんだろう。
悪魔だ。常識や道徳は全く通じない相手なんだ。


折り返し、事情を説明するために管理事務所に電話を入れる。
ワントーン明るい声の女性事務員さんが出た。
私の説明を聞き進めると、女性の声は徐々にトーンダウンした。

「そうですか。大変ですね。何かありましたら言ってくださいね。」

理解してもらえるだけで私は救われる。

いつもの堂々巡り。

相手が悪魔なら、
私と太朗を、どうやって守れば良いの?







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