保育園のママともがラインでつながるようになってきた。
カンガルー組と題したライングループには、すでに13人のママが集っている。
中には、スポーツデーのイベントで私がママ狩りをしてゲットした数名も入っている。
そんなカンガルーママは、子供たちを連れて神崎郡のヨーデルの森に集まることになった。
太朗ママからすると、片道1時間半のロングドライブである。
高速道路は1週間前の大雨洪水災害の影響が心配された。
太朗は助手席でご機嫌である。
いつもならDVDをかけないと怒り始めるのだが、
今日はママの緊張感が伝わったのか、ナビの画面にしても鼻歌をやめなかった。
「空にあこがれてー、空にかけていく」
「あの頃、命は、飛行機雲ー」
先日みたDVD、風立ちぬの影響である。
あの頃、命は、飛行機雲・・・
なぜかこの歌詞に胸をつかまれる。
自分のことのように、懐かしい感覚である。
あの頃、、そう、数年前、私の命はきっと消えかけるほど弱かったと思う。
生きる気力は、かすかに太朗を守ることだけのために存在していた。
あの頃、私は命というものを実感した。
太朗は力強く歌っている。
そんな今がありがたくてならない。
太朗がたくましく、弾むように元気になってくれた。
こんな日が来るとは。
生きていてよかった。
高速は案の定、土砂崩れの影響で途中で寸断されていた。
一般道を走り、なんとか午前中にヨーデルの森にたどり着いた。
太朗と友達は、水があるところへ走っていく。
あっというまに水浴びが始まる。
持参した水鉄砲のおかげで太郎はすこしだけヒーローになれる。
ずぶぬれの子供が9人。
慌てるママが9人。
幸せな光景。
パパがいなくても何にも問題ないですよー、だ。
私は胸の中で口を尖らせてみる。
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2018年7月14日(土)ママ友
2018年7月14日