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2018年3月2日(金)楽に生きるトレーニング

ワンクール3か月。
最後の療育の日である。
太朗は保育園のひな祭りを休んで、療育にいくと宣言した。
彼をやる気にさせているのは、花マルシールの効果だろう。
療育が終わると先生から花マルのしールがもらえるのだが、前回は節分のイベントとかさなり、療育を休んでしまった。
太朗はシールのない日が気になって仕方ない。
次は絶対にシールをもらって、空いてる枠を埋めるのだとやる気なのだ。

母親達も何度か顔を合わせるたびに打ち解けてくる。
お互いの子供を褒めたり励ましたりして、自分達の子育てを肯定していく。
療育は子供だけのものではなく、子供と親が一体となって取り組むもの。
すると家族全体の視野が開け、家族という在り方や、子供への関わり方が楽になっていくものだと感じる。

太朗は、机に向かって時計のお勉強をしている。
時計の絵を見て、その絵と同じように針を動かすような単純なものだが、4歳に時間の理解は難しいだろう。

わからないところは”教えて”と先生に訴えられるようになった。
もっとやりたい時には、”もう一回!”と言えるようになった。
感情を口に出すことを練習してきたのだ。

簡単なように見えて、非常に難しい。
大人の私でさえそう思う。
口に出せば、誰かが理解してくれて、自分の要望が叶えられるという成功体験をさせるトレーニングでなのである。

以前は、課題を前にして黙ったままフリーズしたり、思ったようにならないときに急に怒り出したりすることもあった。

今は話せばいい。
それを経験してくれたことは大きいと思う。

太朗を見て我が身を振り返る。
私も言葉にしよう。
黙っていては伝わらないと。


太朗の背中越しに、あかりちゃんが塗り絵をしている。
ゆっくりと、しっかりと色を入れている。
当初、彼女は塗り絵を怖がって、自分では塗ろうとしなかった。
はみ出してしまうことを恐れていた。
あかりちゃんは、何でもちゃんとしないといけないと思い込んで、できない自分にストレスを感じるのだそうだ。

子供も大人もいろいろある。
ストレスを感じる場面はさまざまである。
みんな個性的でいて素晴らしい。
ただ、その個性によって、
人生が生きにくい場所になったら損である。

療育は、個性を伸ばしながらも、
人生を楽しく、楽に生きるためのトレーニングなのだ。

私も子供の時に受けたかった。
今、親として受ける療育でさえ、
苦難と困難を減らしてくれていると思う。

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