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2017年12月28日(木)離婚裁判書面

裁判に提出する書面を年内に片づけたいと思っていた。
汚れものは新年に持ち越したくないからだ。
太朗のお守をバァバに頼むと、
「昼までに頑張ってくる!!できるだけ早く帰るから。」
と言い残して、私は車のドアを閉めた。
太朗は、何度も勝手口のドアを開けては閉めて、
「ママー、バイバーイ!」と叫んでいる。
ママが何度も何度も振り返ると、その度に、違ったジェスチャーを見せてくれる。
投げキッスだったり、空にローマ字で「MAMA」と書いてみたり。
太朗はエンターティナーだ。

平日の9時過ぎは、バイパスも空いていて、
考え事の結論が出る前に事務所についた。

防御する癖がついてしまったのか、車から降りる時は、あたりを見回す。
警戒心というのは恐ろしいもので、
ある時、警戒心のスイッチが入ってしまうと、ささいなことが心配でたまらなくなる。
一時は、主人らにポストの郵便物を盗まれはしないか。
ドアノブについた私の指紋を盗み取られて、
養子縁組の用紙に張り付けられはしないかと案じたことがあった。
(養子縁組の用紙は、私のサインがあるが、サインは偽造であるので私の指紋はない。)

事務所の椅子に腰を掛けると、まだ冷え切った室内で
手袋とマフラーをしたまま、裁判書類の作成に取り掛かった。

裁判書類は、主に「主張書面」と「反論書面」で構成される。
そして、主張や反論の内容を証拠付ける「証拠証明書」が付く。
例えば「12月6日に神戸に行き、打ち合わせをしました。」
と主張し、嘘がないことを証明するために日記のコピーを提出する。
これが証拠書類となる。
証拠書類には、甲第3号証というように数字がつけられる。
原告が提出した書類が甲で、被告が乙である。
この号証を当てていくのに手がかかる。
私のように、相手が同じ人間で、別件の裁判を掛け持ちしている場合。
主張や証拠がかぶってしまうことが多々起こる。
そうなると、同じ証拠書類であっても事件によって、号証の数字が異なってくるのだ。
それぞれの裁判の書類別に号証を確認して書面を書く、これが本当に面倒だ。
この度提出した証拠書類の号証や説明をまとめたものが「証拠証明書」である。

離婚裁判や面会交流の調停は、代理人をつけてない。
裁判所では、相手と相手の代理人、真ん中に裁判官、そして私。
こういう配置になる。
何度となく相手方代理人は「弁護士つけられないの?」と渋った顔をする。
「・・はい、いまのところ・・。」私は答える。
代理人をつけないことで何かしら弁護士の先生と裁判所は面倒をこうむるらしい。

書類つくりは代理人さえ弱音を吐くときもある。
弱音を吐かれても困るので、弁護士事務所の一室を借りて、ばぁばと二人、
デスクいっぱいに書類を開いて作業したこともあった。

今日も数時間、一心不乱に作業をした。
画面右下の時計を見る。
そろそろ終わりにしよう。

今年一年、いろいろあった。
一年と思えないほどの質と量だった。
振り返ってみると、数年前の出来事かのような感覚だ。
来年は、一息つけるだろうか。

















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