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2017年11月2日(水)親の心

午前中は療育を受ける子の親ばかりが集まる勉強会だった。
初めての顔合わせ。
総勢7名の親が集まった。
ローテーブルをぐるっと囲む形で着席し、前には心理士の先生が座る。
親たちは配られた名札をつけて、簡単な自己紹介が始まった。
そして、誰から始まったのか子供の悩みが自己紹介のメインとなっていた。

「うちの娘は、集団行動のとき、ひとり違うことをしている。先生がぴったり付いて指導をしてくれています。」
「言葉が遅くて、伝わらないと泣いたり怒ったりします。」
「乱暴ですぐに手が出ます。朝の身支度が順序通りにできません。」
「落ち着きがなく、一時もじっとしていられません。」
「とにかく口が悪いです。」

どの親も一生懸命だった。
子供がつらそうなのをどうにかしてやりたい、という一心なんだと思う。
先生は、子供の得意なことと苦手なことを書き出すようテーマを与えた。

そして、苦手も得意も個性であること。
苦手においては、ヒントを与え、工夫をすることで克服できるし、
得意についてはどんどん伸ばしていけば良いとまとめた。

もしも、、
ばぁばが私の得意なところと苦手なところを書き出してくれるとすれば、どんなにたくさんの事柄が書かれるだろう。
なんとなく書かれるだろうことが予想付く。
一方太朗は、何が苦手で得意なのかまだ知らない。
子供は、自分を理解しないうちに苦手ばかりを見せつけられてしまうと、チャレンジすることをやめてしまうだろう。
逆に得意なことばかりフォーカスすると、偏った大人になってしまう。
大切なのは、身近にいる大人が子供の得意と苦手を理解し、バランスよく育ててやることだと思う。
親子共に苦手と得意を認める力を養いつつ、広く大らかな視野を持つことが大切なんだろう、と思うのだ。

第一回目の親の会が終わるころには、親近感が増したのだろう。
言葉をかけあうことはしないが、それぞれが励ましあうような空気感に包まれた。

17時。
大ばあばの誕生日でもあったので、家族全員で夜遊びすることになった。
「市立美術館の庭でしゃれたイベントがあるので、使ってください」と、
日ごろお世話になっている方からチケットをもらっていた。
夜遊びに誘う良い口実が揃ったわけだ。

私は保育園へ太郎を迎えに行き、その足で美術館へ向かった。
飲食店のテントが並び、大人の夜の演出だろう、ダンディな装いのスタッフはトップハムハット卿に見える。

ばぁばとじぃじ、大ばぁばが後から合流した。
太郎は、バイオリンやエレクトーンのステージ前に躍り出て、ヒップホップのようなダンスを見せた。
何人かの観客が驚き、喜ぶ表情をしたが、太郎は恥ずかしくなったのか去ってしまった。

太郎は音楽やステージが好きだ。
沖縄にスタッフらと旅行したとき、民謡ステージに上がって、ダンスを披露した。
その店にいるお客みんなが太郎の虜になった。
お客からチップをもらう程だった。
太郎には惹きつけるものがある。
なぜか映えるのだ。

私は太郎のダンスや動作の表現力を高く評価している。
世の中にはいろんな表現力があって、表現する力は自分を助ける。
私は太朗の表現力を天井を決めず、どこまでも伸ばしてやりたいと思う。


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