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2017年10月15日(日) 秋祭り獅子舞

祖父の出元である村の秋祭りである。
私にとっては親戚のおばちゃんちの祭りになる。
おばちゃんちには子供がおらず、「祭りに、子供らみんなで来てよ。」と何度となく電話がかかってきた。
それほど子供と祭りのコラボを楽しみにしてくれているのだろう。
二十何年ぶりに獅子舞を披露するということで、村をあげての一大事なのだそうだ。

数回の電話のたびに、「今年は獅子舞を見に行かなくてはいけないな。」と私の胸にも杭が打たれる。
昨日の晩から姪と甥が泊まりに来ている。
3人目の子供が生まれるので、その子らの母親は夕方急きょ産婦人科に入院した。
同じくして私は急きょ、3人のママ(仮)になった。

朝から子供の足音が騒がしい。
昨晩飲んだ睡眠薬がきれないまま重たい朝を迎えて、カーテン越しの明かりに天気を予想する。
私と同じく曇天の様子。
「あー、獅子舞、雨の中か。。」

昨晩のうちに3300gの男の子が生まれたらしい。
孫が数人目となると慣れたものだ。
子供らとおおばあちゃんと、私を乗せて、ばぁばの運転する車が駐車場を出た。
小雨が降る中、村の公民館は人だかりができている。
祭と書かれた法被が目立っている。
太朗がその法被を指さして「かき氷があるらしいで、みんな!」と張り切った。
夏のうちに覚えた「氷」と「祭」が似ていたのだろう。
確かに、放つ雰囲気が同じである。

雨が降るので獅子は公民館の中で披露されていた。
重なり合う人の隙間を抜けて子供たちは最前列を陣取った。
太朗は静かに見入っている。
ママは見入る太朗を見ていた。



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