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2017年9月17日(日) 太朗のにおい ママのにおい

昨日、帰ってくると太郎は、遅い昼寝から覚めたところだった。
忍者の真似をして太朗を迎えに行くと、暗がりの布団の上にあおむけになってニコニコとしていた。
ばぁばがそっと入ってきて、「太朗いうたらなぁ、時々ママが恋しくなってな・・」横で太郎もニタニタしている。
「本物のママ~。言いながらママが寝ていたあたりをクンクン嗅いでるんやで。」ばぁばが言う。

これを聞くとママはひたすらにうれしい。

子供のころ、五感のうち嗅覚が最も優れていた記憶がある。
キンセンカのにおいを秋の空気の中に感じると、庭先で走り回っていた光景を思いだす。
その先には、おばあちゃんの姿を感じる。
それは夕方で、もうすぐお母さんが帰ってくる時間。
待ち遠しい。

太朗も「匂い」が大切な年ごろなんだと思う。
大好きな匂いに勇気づけられ、そして安堵する。

ママも同じで、太郎のおでこを嗅いでいると、一瞬にして幸福感に満たされる。
太朗のにおいは麻薬物質みたいだと思う。

ママも太朗もそんなとき「おいしぃ。。」という。

ママのアウディは、じぃじの車と連結させて息を吹き返した。
そしてバッテリーを入れ替えて生き返った。
元気になってくれてよかった。





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