台風が近い。今週末の学校が心配だ。
今朝は、ママも太朗もいとこに起こされた。
「太朗ちゃんー、まだねとん？するめあげる。」と布団の上を遠慮なく歩く。
するめのにおいがする。
ママももう少し寝ていたかったが、太朗が勢いよく目覚めたので仕方ない。
午前中はいとこたちといつもつかわない部屋の探検をしたり、夜店ごっこをしたりと時間をつぶした。
夕方から神戸の仕事があったので、子守退散という形で私は家を出た。

いつもはぎりぎりで動くのに、今日は説明会までに１時間の余裕があった。
学校は、一般のお客様も招いてとても賑やかだった。
最近では私は何者に見えているのだろう。
時々来る知らない人、でも学校関係者っぽい。
生徒たちはそんな顔で私をみている。
うん、心地よい。
学校を、生徒さんを、先生を離れて見ているのが良い感じなのだ。
皆それぞれに独立していて頼もしい。
そうだ、参観日の時の親心に似ているかもしれない。

説明会が終わると急いで駅に向かう。
雨風が強くなってきた。
最寄り駅まで帰ってきて、静かに待っていた車に乗り込む。
座席に座るとホッとする。
エンジンをかける…!?!?　かからないのだ。
何度か試すが駄目だった。

充電１２％。ひやひやしながら自宅に電話をかける。
じぃじが出た。
「エンジンかからない、迎えに来て！」
学生の時、親に甘えて同じような電話をよくしたものだ。
その時と同じ。
「おう、いくわ。」じぃじの答え。

ママの車もお疲れさま。
最近、疲れてたよね。私、自分のことで精いっぱいで。
身代わりにアウディ、ごめんね。