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2017年8月19日(土) 養子縁組不受理申請

きっと世の中のほぼすべての母親や父親が当たり前のように自分に親権があると思って生活をしていると思う。
子供がいて、一緒に生活をして、家族のために働いて、家事をする。
そんな毎日の中で「親権」というワードは頭をよぎることもないだろう。私もそうだった。
本当のところ、家族を続けていたころは「親権」の意味さえよく理解していなかった。
よその話だと思っていた。

それがあの日を境に、「親権」による争いが次々とはじまることになる。
いや、私としてはそもそもの「親権」について争うことがすべての悪の根源を立つ、命をかけた戦いになる。

養子縁組届の受理は、2015年10月13日と刻印されている。
(なんと驚くことにDVを受け別居を開始したのが2015年10月21日。飛び出す8日前に受理されていたのだ!)
のちに私は何度となく法務局に足を運んだ。そのたびに私は指紋を残さぬよう、白手をつけて用紙を確認した。
養子縁組届の母の署名欄は、私が書いてもいない署名が写されている。
ゆっくりなぞって書いたのだろう。
おかしなところで手が止まっており、インクが不自然に出ている。

2015年10月13日、主人と義父は太郎を抱えて、片手には養子縁組届を持ち、市役所に向かった。
(のちの裁判の答弁書でそう書かれていた。)
もちろんこの日も私は、いつも通りに仕事をして、主人や息子の夕飯を準備していた。
秘密裏に養子縁の策略が練られていることなどいざ知らず。

この後問題となる養子縁組届であるが、義父が養父に、太郎が養子になるという届け出である。
母である私の署名、押印欄は主人らに偽造されていた。
もちろん市役所はそんなこと知らず、本人確認もなく淡々と受理した。
(届出確認のため後日ハガキが届くらしいが、私へのハガキは主人らに破棄され、私は知ることも許されなかった。市役所の手続きの改善が求められると思う。)

裁判がはじまると、主人らから私の自筆であるという筆跡鑑定書が提出された。
「署名の偽造はしていません。あなたの自筆です。」というのだ。
相手方は先回りして反論の手(筆跡鑑定)を用意しておいたのだろう。
私は、鑑定書を穴のあくほど丁寧に、何度も見返した。

文字の鑑定をするには、鑑定対象の文字と、鑑定資料の文字が必要である。
鑑定資料として提出されていたのは、別居後(偽造発覚前)に私が投函した手紙が5通、仕事の契約書が1通、事務所を借りる時の申込書が1通であった。
主人らは鑑定資料欲しさに、私の手紙を無視し続けたのだろうか。
無視をすれば次の手紙が来るとでも思ったのだろうか。
別居後数日後には、戸口も玄関も鍵が付け替えられており、連絡手段は手紙しかなかったのだ。

鑑定資料10、事務所を借りる時に書いた申込書のページを開いた瞬間、どきりとした。
なんと、養子縁組届の署名と文字がまるっきり同じことに気が付いたのだ。
すぐさまコピーを取り、養子縁組届の字体と重ね合わせてみる。
ぴったりと一致した。
生年月日までもが、字体、間隔ともに寸分の違いもなく重なり合うのだ。

なんとも相手方は、自分たちが偽造につかった透写の原本を資料として提出してしまっていたのである。
私にとっては神の救い以外の何物でもなかった。
生きてきて初めて神を感じる瞬間だった。

主人らは、「親権に基づく未成年者引き渡し請求」を提訴した。
そもそも違法に奪われた親権に基づいて子供を引き渡せだと。
この時の私の気持ちといったら、泥のように重たく漆黒の闇に突き落とされるようであった。
養父母は「今や親権もないただの女に監護の権利はない」と主張した。

犯罪者は何を考えるのだろう。
何度も考えたが、これには意味がない。
ますます苦しいだけだ。
その後、私は「養子縁組無効の訴え」を提訴し、引き渡し請求事件とともに未だ判決はでていない。
弁護士に依頼はしているものの自分の目で、肌で確認したいと思い、裁判を休んだことはない。

私はいろんなものを奪われ、今も奪われようとしている。
先日、主人から離婚の裁判を申し立てられた。
「離婚する。慰謝料1000万円払え。」と書いてあった。
あり得ない。

もし、親権というワードが頭をよぎったり、インターネットの検索ワードにコレを打ち込むようになったころには、夫婦関係は破たんしかけているかもしれない。
急がば回れ。離婚も養子縁組も、事前に自分の意思を表明し、保健をかけておけるシステムがある。「不受理申請」だ。

私も養子縁組の偽造発覚後、すぐに離婚と養子縁組の不受理申請を行った。
簡単に言うと、「私は離婚したくありません。勝手に届けが出されても認めません。」というものだ。
親権を奪われてさらに離婚届も偽造されれば、私は本当にただの女になってしまうと思ったのだ。

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