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2017年8月14日(月) 人生ひまわり

トマトの大ばぁばと大じぃじを乗せてドライブに出かける。
その前に墓参り。
太郎は「暑いからシャワーね。」とお墓の行水をはじめた。つ
いさっき誰かが参ったのだろう。
線香が消えずに残っていた。
私は、主人方の墓にもよく参っていた。
子供のころから墓は身近な存在で、ご先祖の顔を見に行くという感覚だ。
主人と同居していた家から墓は、車でほんの数分。
よく行くスーパーの隣にあった。
スーパーへ行けば花をひとつ買って墓参りをした。
主人らは墓参りが私ほど身近なものではないらしく、頻繁に花が供えてあることを不思議に思っていたようだ。
そのうち私が供えていることに気づく。

ドライブはひまわり畑をめがけてスタートした。
1時間ほど走った後、あでやかな黄色を探してあたりを見渡すが、そこはうっそうと茂った緑の田んぼが広がるばかり。
目を凝らしてみると、確かにヒマワリが咲いている。
しかし、その顔は地面を見下ろし、こうべを深く垂れているのだ。
深く会釈したひまわりは、すっかりあでやかさや華やかさを失っていた。

大じぃじは93歳。
こうべを垂れたひまわりと重なる。
最期を迎えたひまわりは、感謝をしているようにも、許しを乞うているようにも見える。
首を垂れることで種が地面に落ち、新しい命を結ぶのだろう。

太郎はひまわりの生態をよく理解したようだ。

 

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