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2017年7月26日(木)

ママが夕ご飯の支度をしているとき、お皿やお鍋をバァバが洗ってくれることがある。その2人の姿はお味噌汁のCMにでも起用されるのではないかというくらい和やかなものがあるだろうと思う。

バァバが言う。「面会交流の本読んでてな。ドキッとしたことがあるんやわ。」かぶせ気味で私が聞く。「何?」

バァバが続けて、「DVを受けたり、面前DVを経験してきた子で、親子が逃げ出して、1年以上かなぁ、しばらくして、生活が落ち着いてきたころ。この頃に、子供が急に乱暴なしゃべり方をしたり、暴力的になることがあるんやって。」「ほら、太朗が怖いしゃべり方をしたときあったやろ?私がそんなしゃべり方、うちでは誰もせーへんで。誰の真似なん?って聞いたら、太朗が、「木の家で聞いた。」って言うたこと。あのことが思い出されてなぁ。」

木の家というのは、主人と暮らしていた木造の日本家屋のこと。そう、あの頃、主人の乱暴な物言いを私たちは毎日聞かされていた。主人は自分の気にくわないことがあると、自分の権利を全面的に、攻撃的に主張する。時には荷物の配達員に、時にはアパートの建設予定地の施工者に、「責任者呼んで来い!直接謝りに来い。今すぐや。」と怒鳴ったり、「反対運動を起こす。」と威嚇してみたり。そんなとき私と太朗は身を細めて聞いていた。この次は矛先が私たちに向けられるかもしれないと恐怖に怯えながら。

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